普段のブログとは趣向が全く違うのですが、映画「エデン」のモデルとなったガラパゴス事件についてせっかく調べたので、記録として残しておきます。外国語の解釈が難しく、一部正確でない箇所があるかもしれません。より正確な情報を知りたい方は、参照したウェブサイトのリンクも掲載していますのでそちらよりご確認ください。
では、1930年代初頭にガラパゴス諸島のフロレアナ島で起こったガラパゴス事件とは一体なんだったのか、見ていきましょう。
背景
1929年、ベルリンの歯科医フリードリヒ・リッターと彼の患者であり恋人となったドーレ・シュトラウヒが、文明社会から離れた自然な生活を求めてフロレアナ島に移住しました。
新たな入植者の到来
1932年、ケルン出身のハインツ・ヴィットマー夫妻が、経済不況と息子の健康問題を逃れるためにフロレアナ島に移住しました。
同年、自称「男爵夫人」エロイーズ・ヴァーグナー・デ・ブスケと2人のドイツ人愛人も島に到着しました。彼女は高級ホテル「ハシエンダ・パライソ」の建設を計画していました。
対立の激化
新たな入植者の到来により、島の限られた資源をめぐる対立が激化しました。特に「男爵夫人」は自らを「フロレアナの女帝」と称し、水源や食料を独占しようとしました。
不可解な出来事
1934年3月26日、「男爵夫人」と彼女の愛人の1人が観光ヨットで島を離れると宣言した後、2人は姿を消しました。
もう1人の愛人は漁師と共に本土へ向かおうとしましたが、数ヶ月後に無人島マルチェナで遺体で発見されました。
同年11月21日、リッターが腐ったニワトリの肉を食べた後に死亡しました。シュトラウヒがその肉を彼に与えたとされ、殺人の疑いがかけられています。
事件の余波
これらの出来事は世界中のメディアで大きく取り上げられ、「ガラパゴス事件」として知られるようになりました。
生き残ったヴィットマー家は島に留まり、現在も彼らの子孫がフロレアナ島でホテルを経営しています。
まとめ
ガラパゴス事件は、理想の楽園を求めたドイツ人入植者たちの夢が、人間の欲望や対立によって悲劇的な結末を迎えた物語です。この事件は今日まで多くの人々の関心を集め続け、様々な本や映画の題材となっています。
情報源
[1] Floreana – Wikipedia https://de.wikipedia.org/wiki/Floreana
[2] Galápagos-Affäre – Wikipedia https://de.wikipedia.org/wiki/Gal%C3%A1pagos-Aff%C3%A4re
[3] Sex, Gier und Gewalt machten das Paradies zur mörderischen Hölle https://www.welt.de/geschichte/article210965669/Galapagos-Sex-Gier-und-Gewalt-machten-das-Paradies-zur-moerderischen-Hoelle.html
[4] Dschungelcamp 1934: Wie der Aussteiger Friedrich Ritter aus … https://www.suedkurier.de/ueberregional/panorama/dschungelcamp-1934-wie-der-aussteiger-friedrich-ritter-aus-suedbaden-auf-einer-galapagos-insel-zu-tode-kam%3Bart409965,10836167
[5] Der Galapagos-Krimi – Ein Drama unter deutschen Aussteigern – ZDF https://www.zdf.de/dokumentation/terra-x/der-galapagos-krimi-ein-drama-unter-deutschen-aussteigern-100.html
[6] Die Galápagos-Affäre: ein deutsches Aussteiger-Drama – DW – 02.09.2024 https://www.dw.com/de/die-gal%C3%A1pagos-aff%C3%A4re-ein-deutsches-aussteiger-drama/a-69992112